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真実一路

真実一路

カナシバリ

「金縛り」についての一仮説

金縛りを体験した人は少なくないと思う。私も幼少の頃より何度も経験している。
この症状というか状態については、医学的には所謂「レム睡眠」によって説明がなされている。しかしここでの考察は私の個人的な、それも実証データに基づかないただの仮説である。
まず前提として、人間の体は゛肉体゛と゛霊体゛のふたつからなっている(らしい)という信じ込みがある。
私の体験した金縛りには二種類あって、ひとつは必死に起きようとしているのに体(肉体)が動かないといった状態。もうひとつは仰向けに寝ている自分の体(肉体・霊体)の上から何か(何者か)が強く押しかかってくる状態だ。どちらの状態も夢現(ゆめうつつ)で体が思い通りにならないといった感覚なのだが、先の前提に基づいて私は次のように考えた。
最初の状態で、起きようとしているのは自分の霊体の感覚。ところが肉体は眠っているので物理的には起きれない。もうひとつのほうは、他の霊体が自分の体に無理やり入り込もうとしている状態。しかし自分の霊体が覚醒しているので入り込めない。-と考えた。
体が肉体と霊体とからなり、霊体は肉体が死んだ時、あるいは仮死状態の時にのみその体から出入りするのだと考えれば、゛金縛り゛はその擬似経験なのだと思われる。


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